硬式野球部(東京六大学野球)は5月8、9日、立教大学とリーグ戦を戦い、1回戦は4―2、2回戦は3―11で敗れた。1回戦、東大は七回に逆転に成功するも、八、九回に立大の反撃を受け敗北。2回戦は序盤のリードもむなしく大幅に突き放される展開となった。
・1回戦(5月8日)
立大|000010012|4
東大|000001100|2
二回、先発の井澤駿介投手(農・3年)は無死から連打を浴びピンチを招くが、好守に助けられ無失点で切り抜ける。四回まで両チーム無得点と両者一歩も譲らぬ展開。
試合が動いたのは五回、立大先頭打者に四球で出塁を許すと、適時三塁打を打たれ先制点を奪われる。しかし六回、4番の井上慶秀選手(育・4年)が内野安打で出塁すると、代走の隈部敢選手(文・4年)がすかさず盗塁を決める。その後塁を進め二死三塁の好機に。宮﨑湧選手(育・3年)が適時中前打を放ち、試合を振り出しに戻す。流れを引き寄せた東大は七回、先頭の松岡泰希選手(育・3年)が右前打で出塁すると、井澤投手が犠打を成功させ一死二塁の好機となる。続く水越健太選手(経・4年)の適時中前打で東大は逆転に成功する。
このまま逃げ切りたい東大であったが、八回一死一二塁の場面、二塁への牽制球がそれ二塁走者が帰還。同点に追い付かれる。九回には痛恨の本塁打を浴び4―2となって敗戦した。勝利まで「あと一歩」といった試合だった。
(安部道裕)
・2回戦(5月9日)
東大|120000000|3
立大|11500121X|11
序盤、東大打線は上々の立ち上がり。一回表、阿久津怜生選手(経・3年)、主将の大音周平選手(理・4年)、4番の井上慶秀選手と打線がつながり先制点を上げる。一回裏には追い付かれるも、二回表には水越選手の適時打で2点を追加し、3-1とした。
しかしその後、現在リーグ首位の立大がその貫録を見せる。三回裏、立大は2番の井上剛選手から6番の宮﨑仁斗選手まで5連続安打。この回に5点を挙げ、東大を大きく突き放した。
その後も着実に得点を重ねる立大に対し、東大は立大の好投を前に安打を重ねられない。この後六回を除き無安打で試合終了を迎えた。今季の試合の中ではエラーが少なく、丁寧な野球を見せた東大だったが、勝ち上がるにはもう一工夫が要りそうだ。
(川北祐梨子)