アメリカンフットボール部(関東学生1部上位TOP8・Aブロック)は5月22日、オープン戦を富士フイルムミネルヴァAFC(Xリーグ下位X1エリア)と戦い、0ー23で敗北した。攻撃陣は相手に阻まれ続け得点ならず。守備陣も前半はフィールドゴール(FG)による3失点に抑える健闘を見せたが、後半に3度のタッチダウン(TD)を食らって力負けを喫した。東大の次戦は29日。控え選手や下級生主体のJV戦を早稲田大学と戦う。
(取材・中野快紀)
東 大|0000|0
富士フイルム|03713|23
東大は前半、ランニングバック(RB)の伊佐治蓮(文・3年)や中村樹(理Ⅰ・2年)らのランプレーを中心に攻撃を試みるが、なかなか前進することができない。一方の守備陣は相手の反則にも助けられながら得点を許さず、第1クオーター(Q)終了直前には攻撃権更新まで1ヤードからのパスプレーを小城陽人(理Ⅰ・2年)のタックルで防ぎ、観客を沸かせた。しかし2Q、自陣45ヤードからの守備という苦しい状況となり、TDこそ防いだもののFGで得点を許した。追い付きたい東大は直後の攻撃で相手選手に当たったパントをリカバーしてチャンスを広げるも、反則で10ヤード後退したことも響き、得点することができなかった。
3Qは東大の攻撃から。幸先の良いスタートを切りたかったが、またも相手守備陣に阻まれ、攻撃権を更新することができない。東大のパントでロングリターンを許すと自陣37ヤードからの苦しい守備となり、この試合初めてのTDを許してしまった。渡邊泰地(経・4年)のインターセプトが決まり連続失点は防いだが、続く4Qでは2度のTDを決められ、ビハインドは23点に拡大した。意地を見せたい東大は4Q終盤、タイムアウトを使いながら攻めて一度は攻撃権を更新するが、ファンブルしたボールを相手守備陣にリカバーされて攻撃終了。無得点のまま試合を終えることになった。
得点に結びつくことはなかったものの東大は一貫してランプレー中心の攻撃を展開し、伊佐治や中村の好プレーも見られた。29日のJV戦後の6月12日には強豪関西学院大学との試合も控えるが、次戦以降は攻撃のつながりに期待したい。