アメリカンフットボール部(関東学生1部上位TOP8)は6月13日、成蹊大学(関東学生2部Aブロック)とオープン戦を戦い、14―32で敗北した。東大は、初出場の選手を投入しながら今季初のタッチダウン(TD)を決めるなど収穫もあったが、序盤から格下の成蹊大にリードを許し、苦しい試合となった。
東 大|7 0 7 0|14
成蹊大|14 0 6 12|32
第1クオーター(Q)、成蹊大はクオーターバック(QB)西山壮流選手から武井涼選手へのパスがさえわたり、2度のTDに成功。得点を0-14とする。しかし成蹊大のガッツポーズもつかの間、直後には東大のリターナー佐藤雅人選手(工・4年)がライン際を独走。成蹊大の選手2人の猛追を振り切ってキックオフリターンTDを決め、味方から大きな歓声が上がった。続く第2Qでは両者譲らず、試合は7-14で後半に入る。
第3Qは成蹊大の攻撃からのスタート。東大はディフェンスラインの桝田祐太郎選手(経・4年)のファンブルリカバーで攻撃権を奪うと、ランプレーを重ね、攻撃権を3回連続で更新。試合の主導権を握ると、4度目の1st DOWNでランニングバックの横山智紀選手(医・3年)がTDを決めた。得点は14―14。試合を振り出しに戻した。
このまま勝ち越したい東大だったが、直後の攻撃で、成蹊大が1st DOWNを4回連続で獲得。この日三つ目のTDに持ち込み、得点を14―20とした。逆転を狙う東大は、続く攻撃でゴール前10ヤード地点まで迫るが、QB井藤龍哉選手(法・3年)が投げたパスがインターセプトされ、攻撃権を譲る形で最終Qを迎えた。
第4Q、東大守備陣は成蹊大のフィールドゴールを防ぐなど粘り強く食い下がるも、試合終了2分前、成蹊大が立て続けにTDを決めて14―32とし、東大を大きく突き放す。一矢報いたい東大だったが、最後はボールをファンブルしてしまい、試合終了を迎えた。
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今試合で東大QBを務めた曽原健翔選手(理I・2年)と井藤選手は、どちらも今季初出場。今後のさらなる活躍に期待したい。(川北祐梨子)