昨季、関東学生1部下位BIG8を制し、同上位TOP8に昇格したアメリカンフットボール部。今季は不戦勝1勝を含む2勝5敗でTOP8残留を決めた。
「優勝争いに絡む」という高い目標を掲げた今季。昨季TOP8を制した早稲田大学との初戦では、地道なプレーで食らい付き、TOP8の一員にふさわしい善戦を見せる。しかし、初勝利までが長かった。
第2戦以降も善戦こそすれ、勝負どころで踏ん張り切れない。第4戦では今季初めてリードを奪うも、直後に逆転されると好機を何度も逃し敗北。試合後、関剛夢主将(工・4年)は「食らい付くことと勝ち切ることとの差を埋められていない」と語った。
勝ち切るためには何が必要なのか。それを体現したのが日本体育大学との最終戦だった。序盤、持ち味のフィジカルを生かしたランで一気に先制点を奪う。中盤に攻め込まれると、攻撃のパターンを読み切り相手を封じた。「全員が気持ちを切らさなかったおかげで勝てた」と関主将が語る通り、心・技・体全てがそろい、TOP8初勝利につながった。主力が多く抜ける来季、勝ち切り方を肌で感じた下級生が、優勝争いに絡めるかどうか注目だ。
(小田泰成)
この記事は2019年12月17日号から転載したものです。本紙では他にもオリジナルの記事を公開しています。
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