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2019年9月2日

アメフト リーグ戦初戦は惜敗 昨季関東王者に善戦も最後は突き放される

 アメリカンフットボール部(関東学生1部リーグ上位TOP8)は9月1日、リーグ戦第1戦を早稲田大学と戦い、10―23で敗北した。東大は昨季、関東学生1部リーグ下位BIG8からの昇格を決めたばかりで、今回がTOP8所属チームとして初の公式戦。昨季TOP8を制した相手に食らいつくも、最後は突き放された。第2戦は9月15日午後3時半から、AGFフィールドで明治大学と戦う。

 

東  大|01000|10
早稲田大|10706|23

 

 第1クオーター(Q)序盤、東大の守備陣は相手の力強いランをなかなか止められず、簡単に攻撃権を更新される。結果、わずか1分ほどで先制のタッチダウン(TD)を許してしまう。次の守備でもテンポよく距離を稼がれ、相手のミスでTDこそ免れるも、フィールドゴール(FG)で3点を追加される。

 

 一方の攻撃陣は、第1Q終盤に好機を得る。早大とは対照的に、細かいパスやランを織り交ぜ地道に前進。5分以上に及ぶ攻撃の末、永幡洸裕選手(工・4年)への巻くような軌道のパスでTDをもぎ取る。東大は直後に再びTDを許すも、FGで応戦し、7点差で前半を折り返す。

 

第2Q、TDをもぎ取った永幡選手(右)(撮影・中野快紀)

 

 第3Q前半、東大はクオーターバック(QB)の伊藤宏一郎選手(文・4年)を中心に、着実に前進する。敵陣36ヤードで迎えた4th down 1、東大は相手の意表を突いて、前の攻撃から間髪空けずに中央突破を仕掛ける。攻撃権更新できるかどうか際どいプレーだったが、ここで審判が介入。プレー開始直前がちょうど第3Q残り6分に当たるため、プレーの結果ではなく、毎Qの真ん中に挟まれる「水分補給のためのタイムアウト」が優先されることになった。東大は4th down 1からやり直しとなり、今度はパスを選択するもレシーバーがファンブル。攻撃権更新とはならない。

 

 試合は徐々に、再び早大がテンポよく攻撃する展開に。本多孝全選手(工・4年)のQBサックなど、東大の守備陣にも好プレーが飛び出すが、最後は40ヤードのFGを許す。一刻も早く追いつきたい東大は第4Q残り4分、ロングパスを狙うも、東大のレシーバーの前に回り込んだ相手がインターセプト。直後にFGを食らい、万事休す。とはいえスコアほどの力の差を感じさせない健闘で、次戦以降に期待が持てる結果となった。

 

第4Q、東大は食らいつくもあと一歩及ばなかった(撮影・中野快紀)

 

(小田泰成)

 

◇森清之ヘッドコーチの話

 選手たちはよく頑張った。今持っている力自体は出せていた。当たり負けはしておらず、特にラインはよく耐えていたので、フィジカルではなくスキルの差が大きいのだろう。ロングパスがインターセプトされたのは、一気に前進したいという欲が出てしまったか。今後は先のことは考えず、目の前のことに集中して力を付けていきたい。

 

◇関剛夢主将(工・4年)の話

 良いプレーも悪いプレーもあったが、総合的に相手の方が上だった。次の(試合までの)2週間にやることはこれまでと変わらないが、より質を上げたい。

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