スポーツニュース

2019年6月23日

アメフト オープン戦第6戦は防衛大に辛勝 控え選手や下級生主体で

 アメリカンフットボール部(関東学生1部リーグ上位TOP8)は6月22日、オープン戦第6戦を防衛大学校(関東学生3部リーグ)と本郷キャンパス御殿下グラウンドで戦い、17ー14で勝利した。東大は控え選手や下級生主体で臨み、勝負どころで好プレーを繰り出す相手に苦戦した。次は6月29日午後2時から、東京学芸大学(関東学生2部リーグ)と東京学芸大学武蔵小杉グラウンドで戦う。

 

先制点をもぎ取った林選手(撮影・小田泰成)

 

東 大|7 10 0 0|17

防衛大|0 7 0 7|14

 

 東大は第1クオーター(Q)、伊理直人選手(育・3年)の当たり負けしないランなどで順調に前進する。最後はクオーターバック(QB)の伊藤拓選手(育・4年)がフィールド左にふわりと浮かせたパスを、林駿介選手(経・3年)が危なげなくキャッチし、相手の追走を振り切って悠々とタッチダウン(TD)。幸先よく7点を先制する。

 

 第2Q序盤にも伊藤選手が中央をこじ開けてTDを決めるが、第2Q中盤以降は徐々に相手に攻撃を読まれるように。当初は中央でのランを多用していた相手は、徐々にフィールドを広く使い始め、東大の守備陣に的を絞らせない。自ら縦横無尽にフィールドを駆け回る相手QBにも苦戦し、最後は中央を押し込まれてTDを許す。

 

QBの伊藤選手も自らTDを決めた(撮影・小田泰成)

 

 後半に入っても東大は4th downギャンブルの成功を許すなど、度々TD間際まで脅かされる展開。第4Q残り2分には、相手QBのロングパスが通り、一気に東大陣に侵入される。試合終了まで残り37秒、防衛大は中央に集まる人の壁を乗り越え、ついにTDを決める。さらに防衛大は、キックオフ時に攻撃権獲得を狙う「オンサイドキック※」にも成功。再び防衛大の攻撃となり、残り5秒ではフィールドゴールと見せかけてフィールド中央にパスが出る。あわや逆転される危機だったが、タイミングがずれてパスは通らず、東大にとっては幸運な形での試合終了となった。

 

試合終了間際、東大は相手の執念のTDで3点差に追い込まれた(撮影・小田泰成)

 

※オンサイドキック……キックオフの際、意図的に転がすようにボールを蹴り、攻撃権獲得を狙うこと。通常のキックオフは、直前まで攻撃していたチームが、ボールの保有権が相手チームに渡るのを前提に、相手チームを奥深くに押し込める目的で高く遠くに蹴り上げる。ただし、キックされたボールは10ヤード以上転がるとどちらのチームのものでもなくなる。あえて短く弾道の低いボールを蹴って相手チームより先にボールを回収できれば、再び攻撃権を獲得する。キックオフチームが逆転を狙う場合に用いる戦法だが、相手チームにボールを回収されて有利な位置から攻撃を許す可能性もあり、リスクは高い。

 

(小田泰成)

 

2019年6月24日13:30【記事訂正】第1段落中、防衛大の所属が関西学生3部リーグとなっていましたが、正しくは関東学生3部リーグの誤りでした。お詫びして訂正いたします。

タグから記事を検索


東京大学新聞社からのお知らせ


recruit

   
           
                             
TOPに戻る