アメリカンフットボール部(関東学生1部リーグBIG8)は10月6日、リーグ戦第3戦を専修大学とアミノバイタルフィールドで戦い、40―10で勝利した。東大は後半、四つのタッチダウン(TD)をまとめて大差での勝利につなげた。第4戦は10月20日午後3時半から、東京学芸大学とアミノバイタルフィールドで戦う。
東 大|631714|40
専修大|0037|10
今季はここまで東海大学、駒澤大学相手に快勝している東大。3戦目も勝って連勝を伸ばしたいところだ。
しかし、前半は「やってはいけないミスを連発してしまった」と試合後に楊暁達主将(工・4年)が語ったように、ちぐはぐなプレーが目立つ。第1クオーター(Q)6分過ぎ、瀬戸裕介選手(経・4年)が短いパスを確実にキャッチし先制のTDを決めるも、直後のキックを外してしまい、6点の先制に終わる。第2Qにも樋山大郎選手(工・3年)のランプレーなどで敵陣4ヤードまで攻め込むも最後の前進を阻まれ、結局フィールドゴール(FG)の3点にとどまる。守備陣は相手攻撃陣の反則に助けられながら何とかしのいで、9―0で前半を折り返す。
第3Q序盤、専修大の攻撃。細かいランプレーでじわじわと前進する相手に手を焼き、自陣23ヤード地点まで進まれるも、TDを試みるパスを通させない。6分間にも及ぶ長い攻撃をロングパスの的確な読みで防ぎ、FGによる3点にしのいだ。すると直後の攻撃、伊藤宏一郎選手(文・3年)からボールを受けた荒井優志選手(経・4年)が快足を飛ばして39ヤードを独走し、そのままTD。苦しい時間を最少失点で乗り切った守備陣に応えるプレーで16―3とする。
このTDを皮切りにチームが勢いに乗る。次の専修大の攻撃、相手クオーターバック(QB)のパスに伊澤賢一選手(法・4年)が懸命に手を伸ばし、これをわずかに弾くと、岡田海人選手(農・4年)がボールをキャッチ。敵陣34ヤードからの攻撃という絶好のチャンスを演出する。攻撃陣は永幡洸裕選手(工・3年)へのパスで一気に15ヤード前進すれば、続くプレーで樋山選手が相手守備陣を寄せ付けないランでエンドゾーンへ。わずか二つのプレーでTDを決めた。その後も前半の拙攻が嘘のように効果的なプレーを重ね、相手を徐々に突き放す。
守備陣は第4Q終盤にTDを許したものの、終わってみれば3試合連続の40得点超えで圧勝。森清之ヘッドコーチ、楊主将が共に「焦りがあった」と指摘するように、前半は思うような動きを欠いた時間帯が見られた。攻守が噛み合った後半は理想的なプレーが続いただけに、前半から自然体でのプレーが求められる。
(吉良椋)
2018年10月11日16:30【記事訂正】第4段落、荒井優志選手が53ヤードのタッチダウンを決めたとありましたが、正しくは39ヤードでした。お詫びして訂正いたします。