アメリカンフットボール部(関東学生1部リーグBIG8)は10月22日、リーグ戦第4戦をここまで全敗の東京学芸大学と富士通スタジアム川崎で戦い、14―6で勝利した。東大は第1クオーター(Q)に先制した後、前半に2度のターンオーバーを許すなどミスが相次ぎ苦戦を強いられるも、追撃を振り切りリーグ戦4連勝とした。第5戦は11月4日午後1時半から、国士舘大学と戦う。
東 大|7070|14
学芸大|0006|6
台風21号の影響でフィールドには大雨が降る中、試合は東大のレシーブで始まった。自陣34ヤードで攻撃開始となった東大は、パスとランを交えて残り36ヤードまで進むと、守備陣の隙間をかいくぐったクオーターバックの伊藤宏一郎選手(文Ⅲ・2年)がそのまま最後まで走り抜けてタッチダウン(TD)。直後のキックも危なげなく決め、幸先よく7点を先制する。
第3戦終了時点での平均得点が8チーム中7番目の13.7点と得点力に欠ける学芸大は、第1Qから4thダウンギャンブルを仕掛けてくるも、東大守備陣は大きな前進を許さず試合を優位に展開する。しかし攻撃陣は攻撃権を得た直後にファンブルでターンオーバーを許すなど、攻めが続かない。前半終了間際にもインターセプトで攻撃権を失い、結局7点差のまま前半を終える。
雨足が強くなった後半は、お互いにロングパスを投げられずランでの短い攻めが中心となる。ランのみとなった学芸大の後半最初の攻撃シリーズを止めた東大は、自陣15ヤードからランに短いパスを交えた攻撃で少しずつ前進。敵陣6ヤードまで迫ると、樋山大郎選手(理Ⅱ・2年)がタックルをかわしながら中央に走り込み、6分を超える攻撃シリーズをTDにつなげる。
しかしその直後、相手ランニングバックを止められず3回のランで35ヤードの前進を許すと、最後は自ら走るクオーターバックに誰も追い付けず失点。試合残り10分30秒で8点差に迫られる。東大は攻撃では時間をできるだけ使い、守備では自陣まで攻め込まれながらもTDは阻止。雨でロングパスが狙えない学芸大は時計を止められず、そのまま時間切れで逃げ切った東大が開幕4連勝を決めた。
(文・竹内暉英)
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