アメリカンフットボール部(関東学生1部リーグBIG8)は10月7日、リーグ戦第3戦を一橋大学とアミノバイタルフィールドで戦い、27―3で勝利した。東大は序盤、一橋大に先制を許すも、第2クオーター(Q)に逆転して以降は攻守で圧倒。リーグ戦はここまで3戦全勝としている。第4戦は10月22日午後1時半から、東京学芸大学と戦う。
東 大|06714|27
一橋大|3000|3
経験の少ない下級生中心のメンバーで試合に臨んだ東大。試合開始直後、パントキックの距離が伸びず一橋大にフィールド中央付近からの攻撃を許すと、フィールドゴール(FG)につなげられ先制される。次の攻撃ではタッチダウン(TD)まで残り6ヤードと迫られるも、攻撃権更新まで1ヤードの4thダウンギャンブルを止めて無失点で切り抜ける。
東大の反撃開始は第2Q。パントがうまく転がり陣地を回復すると、直後に池内俊貴選手のインターセプトが飛び出し敵陣29ヤードで攻撃権を奪う。ランで前進し、最後は樋山大郎選手が1ヤードをねじ込んでTDを決め逆転。さらに前半終了間際にもパスを続けて敵陣に攻め込むが、ここは31ヤードのFGを失敗して3点差で前半を終える。
後半に入ると一橋大がファンブルで後退するなど精彩を欠き始め、東大が攻勢に。フィールド中央付近で攻撃権を手にすると、古賀福丸選手にパスを通して攻撃権を更新。ランで攻撃をつなぎ、再びパスを受けた古賀選手がそのまま走って飛び込みながらTDを奪う。その後も樋山選手らランニングバックが走り続けて攻めを切らさず、第4Qに樋山選手がこの日2度目となる22ヤードのTDランを決めて勝負あり。最後まで集中力を切らさず、後半は攻守で圧倒してリーグ戦3連勝とした。
(文・竹内暉英)
◇森清之ヘッドコーチの話
――今日の試合を振り返って
クオーターバックが2年生の伊藤宏一郎ということもあって前半は苦しむだろうと想定していたので、ほぼ予想通りかなというところです。僕らの方がフィジカルはちょっと上だと思っており、前半思うようにいかなくても焦って自滅しなければ何とかなるとそんなに心配はしていませんでした。
――クオーターバックも含め、今日は下級生が活躍していました
そうですね、ディフェンスラインもラインバッカーも、春あまり試合に出ていなかった2年生が立派にプレーしてくれたので、チームとしてかなり良くなってきたと思います。
――リーグ戦3連勝とチーム状況は上向いていますが、課題はありますか
やはり層の薄さですね。バックアップメンバーとして、特に下級生が経験を積んでレベルアップするということに尽きると思います。僕らのレベルだと楽に勝てる試合というのはほぼないので、一戦一戦準備して、試合の中で少しずつ強くなっていく必要があります。
――次の試合への意気込みをお願いします
僕らはTOP8に上がるという目標を立てていますがまだそこまで力はないので、守りに入らず全ての面で今日の試合よりももうちょっと強くなっていきたいです。
◇遠藤翔主将の話
――今日の試合を振り返って
序盤は押され気味でしたが、試合前から一つ一つのプレーに集中しようと言っていて、気持ちを切らさず逆転につなげられたのがよかったです。楽な試合にならないということは想定していた中で、自分たちのプレーをすれば最終的に勝つのは自分たちだと思っていたので、焦ることなくプレーできました。ディフェンスが相手に追加点を許さずしのいでくれたのも大きかったです。
――現状の課題は何でしょうか
序盤押し込まれた部分も自分たちのミスで招いたもので、そこを修正できていればもうちょっと楽な展開にできたと思います。下級生が頑張ってくれたところはよかったです。
――春と比べて強くなった部分は
継続して取り組んできたフィジカルやメンタルといった部分が、夏を超えて実を結んできたかなという感じです。春から若いチームだったので、下級生が力を付けていってくれたのが今につながっていると思います。
――次の試合への意気込みをお願いします
リーグ戦1戦1戦を勝つことももちろん大事ですが、僕らの目標はチャレンジマッチで勝つことなので、チャレンジマッチで勝つチームがどういう勝ち方をするのかというところにフォーカスしてやっていきたいと思います。
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