アメリカンフットボール部(関東学生1部リーグBIG8)は9月10日、春のオープン戦で敗れた桜美林大学とのリーグ戦第1戦をアミノバイタルフィールドで戦い、38―14で勝利した。東大は試合開始直後のキックオフリターンタッチダウン(TD)などで主導権を握り、後半の桜美林大の反撃を振り切った。リーグ戦第2戦は9月23日午後5時から、東海大学と戦う。
東 大|140177|38
桜美林大|00014|14
試合開始直後、スタンドは歓声に包まれた。キックオフのボールを捕った荒井優志選手(経・3年)は、桜美林大の守備陣をかわすと一気に独走状態に。そのまま走り抜けてTDを奪い、オープン戦ではわずか3得点と抑え込まれた相手に対しいきなり7点を先制する。さらに相手の4thダウンギャンブルを止めるとランのみで前進を重ね、最後は松下嶺選手(育・4年)が4ヤードを走ってTDとし、点差を広げる。
早めに点差がつく展開に、守備陣も強気のプレーを見せる。相手のランに苦しみ自陣まで迫られながらも、大谷有希選手(経・3年)・八尋誠選手(理Ⅱ・2年)がそれぞれインターセプトを決めて主導権を渡さず14点差で前半を終える。
守備陣がランプレーに対応した後半、東大はすぐに相手の攻撃を止めてパントキックに追い込むと、このキックをブロック。ボールを拾った大谷選手がエンドゾーンまで走り、追加点を奪う。東大の勢いは止まらず、松下選手から深澤隆一郎選手(工・3年)への48ヤードのTDパス、大谷選手のパスインターセプトTDなどで38点差とする。
しかし第4クオーター(Q)、桜美林大も意地を見せる。際どくパスをつないで前進し、最後はエンドゾーンギリギリにパスを通してTDで得点。再度攻撃権を狙うオンサイドキックにも成功し、残り時間23秒で再びTDを奪う。最後は大量得点に助けられた東大が時間切れで勝ったものの、今後終盤までもつれる接戦を勝ち切るに当たっての課題も見える試合となった。
(文・竹内暉英)
◇森清之ヘッドコーチの話
――今日の試合を振り返って
まだ発展途上のチームではありますが、選手が今持っている力を発揮してくれました。スタッフや出ていない選手も含めて学生全員がよく頑張ってくれた結果だと思います。
――春のオープン戦で負けた相手でしたが、対策を練ってきたのでしょうか
春から期間もあり、初戦ということで何をしてくるか分からないので、桜美林大に特化した対策をしたわけではありません。少しでも強く・うまく・賢くなるよう地道にやってきたということです。
――「TOP8で優勝争いするレベルになる」という目標を掲げていますが、目標地点を100点として現時点でどの程度まで達成していると考えていますか
まだ60、70点といったところでしょう。みんなまだまだあらゆる面で伸びしろがあります。飛び抜けた選手はいませんが、これから強くなれます。100点まで伸ばせればTOP8で優勝争いできると思いますし、そこまで行ければチャレンジマッチは十分勝てます。簡単ではないですが、そこまで成長するポテンシャルはあると思っています。
――次戦以降への意気込みをお願いします
僕らは背伸びをしてもまだまだ力はないので、一戦必勝で次の東海大戦に向けてしっかり準備をし、また良いゲームをできればと思います。準備と試合を通じて強くなるということを続けていきたいですね。
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