アメリカンフットボール部(関東学生1部リーグ)は6月24日、オープン戦第5戦を関東学生3部所属の防衛大学校と本郷キャンパス御殿下グラウンドで戦い、24-20で逆転勝利した。先制を許した東大は後半に2タッチダウン(TD)などでひっくり返すも、試合終盤に攻め込まれあわや逆転というところで試合終了となり、辛くも逃げ切った。オープン戦最終戦で初勝利を挙げ、春のオープン戦は1勝4敗で終わった。
東 大|0 7 7 10|24
防衛大|0 10 3 7|20
今季オープン戦で白星がない東大は序盤、攻めがつながらず敵陣に踏み込めない。最初のピンチは相手のフィールドゴール(FG)失敗でしのぐも、第2クオーター(Q)開始直後に連続でランプレーでの前進を許し、TDを奪われる。次の攻撃でファンブルし相手に攻撃権を渡すと、またもランのみの攻撃を止められずFGにつなげられ、10点差を付けられる。
反撃したい東大はその直後、2回のパスを通して敵陣に踏み込むと、最後はクオーターバックの松下嶺選手(育・4年)自らのランでTDを奪い3点差に。第3Qには相手がファンブルしたボールを捕ると、3回のランプレーで80ヤード弱前進してTDを奪い逆転に成功する。さらにお互いにFGで3点ずつ加えた後、試合残り5分22秒に伊藤宏一郎選手(文Ⅲ・2年)が瀬戸裕介選手(経・3年)へのパスを通してTDを奪い、点差を11点に広げる。
勝負は決まったかと思われたが、防衛大は次の攻撃でクオーターバックを代え、敵陣までランプレーで攻め込んだところでこの試合初めてパスを解禁。東大守備陣は対応できずがら空きのスペースにボールを通されて残り5ヤードまで攻め込まれると、最後はランで突破されTDを奪われる。残り時間がなくなる中、東大はランプレーで時間を消費しようとするも、ここで痛恨のファンブルを犯し残り15秒で攻撃権を失う。防衛大はパスを通して残り1ヤードと迫ったが、ここで時間切れとなり試合終了。辛くも逃げ切り、今季オープン戦初勝利を収めた。
試合後、遠藤翔主将(経・4年)は「自滅を繰り返すなど恥ずかしいプレーばかりで、春の取り組みの甘さを痛感した」とコメント。本番となる秋季リーグは9月10日の桜美林大学戦が初戦となる。秋のリーグ戦開始まで後2カ月半、一から取り組みを見直して立て直しを図りたい。
(文・竹内暉英)