アメリカンフットボール部(関東学生1部リーグ)は4月23日、オープン戦の初戦を桜美林大学(関東学生1部リーグ)と御殿下グラウンドで戦い、3―17で敗北した。東大はタッチダウン(TD)で先制を許した直後にフィールドゴール(FG)で3点を返すも、その後は攻撃が振るわなかった。第2戦は5月3日午後4時30分から、1部TOP8所属の強豪、明治大学とアミノバイタルフィールドで戦う。
東 大|0300|3
桜美林大|0773|17
東大は序盤、オフェンスラインが機能せずランプレーで前進できない。守備陣はタックルで相手を押し戻すなど優位な展開を作りながら、要所でパスを防げず自陣まで侵攻される。第2クオーター(Q)に入ったところで30ヤード近いランを許し自陣残り8ヤードまで攻められると、ランで中央突破されあっさり先制を許す。反撃したい攻撃陣はその直後、相手の反則も交えて敵陣1ヤードまで迫るも、TDを決められず上野山直志選手(農・3年)によるFGの3点に抑えられる。
4点差で迎えた後半開始直後、キックオフで相手にビッグリターンを許すと勢いを止められずTDで突き放される。攻撃は後半もランで前進できず、第4Qから登場したクオーターバックの伊藤宏一郎選手(文Ⅲ・2年)もパスの精度が悪く流れを作れない。上野山選手のインターセプトで敵陣に攻め込む場面もあったが得点には結び付けられず、逆に試合終了間際に相手にFGで追加点を奪われて完敗した。
桜美林大は昨秋のリーグ戦で2部Aブロック全勝とし、拓殖大学との入替戦にも勝利して今季から東大と同じ1部下位リーグBIG8に所属。昨季BIG8で全勝した東大としては、秋のリーグ戦の前哨戦として力を見せつけたかったところだが、返り討ちにあった。敗戦後、主将の遠藤翔選手(経・4年)は「自分たちの甘さを見つめ直して、秋には必ず強いチームに作り替える」と抱負を語った。
(文・竹内暉英)