アメリカンフットボール部(関東学生1部リーグ)は11月20日、秋季リーグ第6節を帝京大学と戦い、守備陣が完封して30-0で勝利した。開幕6連勝とした東大は1試合を残して1部下位リーグ「BIG8」1位通過を決め、12月17日に1部上位リーグ「TOP8」最下位の日本体育大学とのチャレンジマッチを戦うことが確定した。次節は12月4日午前10時45分から、リーグ戦全勝を懸けてここまで全敗の拓殖大学とアミノバイタルフィールドで戦う。
東 大|7 0 7 16|30
帝京大|0 0 0 0|0
東大は最初の攻撃で攻撃権の更新に失敗するものの、パントキックがさえ相手をゴールライン間際に追い込む。相手の攻撃を簡単に止めると、自陣38ヤードから始まった攻撃でショートパスを受けた荒井優志選手(文Ⅱ・2年)がロングランを決め攻撃権を更新。最後はボールを持った宮山賢済選手(農・4年)がディフェンスの前で一度止まってかわすと、そのまま直進して15ヤードを走りタッチダウン(TD)を決める。
ディフェンスは中盤まで、相手の4回の攻撃で一度も攻撃権の更新を許さない鉄壁の守り。これに応えたい攻撃陣は第2クオーター(Q)、宮山選手のロングランなどで敵陣9ヤードまで迫る。ところがここから反則が相次ぎ罰退。37ヤードのフィールドゴールも失敗し、7点差のまま前半を終える。
後半に入ってもパッとしない攻撃陣だが、守備陣が相手を圧倒して流れを渡さない。すると第3Q中盤、3rd downからのパスを2度決めて敵陣まで攻め込むと、最後はクオーターバックの荒川信一選手(文・4年)が自ら隙間に飛び込んでTD。その後は焦ってパスを投げ込む相手から3度のインターセプトを決めるなど守備から好機をつくると、これを着実に得点につなげる。試合を通じて相手の獲得ヤードをわずか78ヤードに抑えた守備陣の活躍が光り、30-0の大勝でBIG8の1位通過を決めた。
(文・竹内暉英)
竹之下健三監督のコメント
帝京大も気合が入っていて、非常に厳しい試合だったと思います。ディフェンスは非常に良かったけど、悪かったのはオフェンス。反則やキックのミス、こういうのが命取りになるんですよ。チャレンジマッチでは日体大と戦うことが決まりました。当たり前のことを当たり前にやる、やってはいけないことをやらない、そういうものをしっかり作り上げて、チャレンジマッチでは悔いのない試合をしたいですね。
主将の加藤快選手(農・4年)のコメント
ディフェンスはすごく良かったですが、オフェンスは自滅のような形で反則を繰り返してしまった。一人一人が、自分が反則したらゲームが壊れるという意識を持って練習していかないとこういうミスが出ます。チャレンジマッチに向けては、全員がさらにレベルアップし、絶対に昇格するという気持ちを持って同じ方向を向くよう、チームを一つにまとめていきたいです。
【関連記事】
アメフト 宮山選手の「東大初」の活躍光り43―11で初戦白星
アメフト、開幕3連勝もミス多く課題残す 次節で国士舘大と全勝対決