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2016年11月6日

アメフト、全敗・専修大に辛勝 開幕5連勝でチャレンジマッチ進出決める

タックルした選手を突き飛ばし宮山選手が先制TDを奪う(撮影・竹内暉英)
タックルした選手を突き飛ばし宮山選手が先制TDを奪う(撮影・竹内暉英)

 

 アメリカンフットボール部(関東学生1部リーグ)は11月5日、秋季リーグ第5節をここまで全敗の専修大学と戦い、延長節までもつれる接戦の末勝利した。東大は7点リードの第4クオーター(Q)にインターセプトからタッチダウン(TD)を許し追い付かれるも、延長節で荒井優志選手(文Ⅱ・2年)がTDを決め辛勝。5戦全勝で勝ち点を15とし、1部下位リーグ「BIG8」の上位2校が出場するチャレンジマッチ(1部上位リーグ「TOP8」との入替戦)進出を決めた。次節は11月20日午後4時半から、帝京大学と戦う。

 

東 大|7 7 7 0|21 |6

専修大|0 14 0 7|21 |3

 

 東大は最初の攻撃で敵陣20ヤード付近まで迫るも、ファンブルしたボールを相手に拾われ攻撃権を失う。しかし東大も甲斐文哉選手(経・4年)がインターセプトを決めるなどお互い攻撃が続かず、攻守交代を繰り返す。試合が動いたのは第1Q終盤。東大は敵陣35ヤードまで進むと、パスを受けた宮山賢済選手(農・4年)が相手のタックルをものともせずにエンドゾーンまで走り切り、先制する。

 

 しかし第2Q、専修大の攻撃を止めた直後にまたもファンブルでボールを奪われ、自陣での守備を強いられる。パス中心の攻撃に苦しみ、最後は残り2ヤードからパスを通されTD。東大は直後の攻撃、宮山選手がキックオフのボールをエンドゾーンまで運びこの日2度目のTDを決めるも、前半残り2分20秒から始まった専修大の攻撃での続けざまのパスに対応できず、TDを奪われ同点で前半を終える。

 

甲斐選手(#25)がこの日2度目のインターセプトを決め、勝ち越しのTDにつなげた(撮影・竹内暉英)
甲斐選手(#25)がこの日2度目のインターセプトを決め、勝ち越しのTDにつなげた(撮影・竹内暉英)

 

 後半もパス中心の攻撃を続ける専修大に、東大の守備陣は徐々に対応。第3Q終盤には甲斐選手が敵陣10ヤードでまたもインターセプトを決めると、迎えた攻撃で岸本容司郎選手(法・4年)へのパスでTD。第4Qもラン中心の攻撃を続け敵陣まで迫るが、残り4分を切ったところでパスをインターセプトされ、そのまま自陣10ヤードまで運ばれてしまう。守備陣はタックルを決めて相手を追い込むも、最後はパスが決まりTD。残り1分43秒で追い付かれ、試合は延長節にもつれ込む。

 

延長節で試合を決めるTDを奪った荒井選手(撮影・竹内暉英)
延長節で試合を決めるTDを奪った荒井選手(撮影・竹内暉英)

 

 延長節では両チームがゴール前25ヤードから1回ずつ攻撃し、点差が付いた回に勝敗が決する。後攻を選択した東大は、パス成功で一時自陣間際まで迫られるも、相手の反則もあって何とかフィールドゴールの3点でしのぐ。続く攻撃では、得意のランでごり押し。宮山選手の連続ランで攻撃権を更新すると、最後は荒井選手が13ヤードを走り切ってTDで6点を取り、接戦を制した。5戦全勝とした東大の勝ち点15を他の2校が上回ることはできなくなったため、直接対決の関係で東大のチャレンジマッチ進出が確定した。

 

(文・竹内暉英)

 

竹之下健三監督のコメント

 厳しい試合でしたね。前半にオフェンスがファンブルを連発してリズムを崩し、これで負けていたら自滅負けもいいところでした。こちらの選手の状態が悪く、相手もさすがに昨年のTOP8ということもあって際どい試合でしたが、しぶとく勝てて良かったです。チャレンジマッチまで残り6週間、原点に戻って自分たちの実力に磨きをかけて、悔いを残さない戦いをしたいと思います。

 

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