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2016年10月10日

アメフト、開幕3連勝もミス多く課題残す 次節で国士舘大と全勝対決

先制TDを決めて喜ぶ松下選手(#16)(撮影・関根隆朗)
先制TDを決めて喜ぶ松下選手(#16)(撮影・関根隆朗)

 

 アメリカンフットボール部(関東学生1部リーグ)は10月9日、秋季リーグ第3節を東京学芸大学とアミノバイタルフィールドで戦い、17―7で勝利し開幕3連勝を飾った。東大は14点を先行しながら、一時はあわや同点のピンチを招くなど、1部上位リーグ「TOP8」昇格に課題を残す内容となった。第4節は10月23日午後4時半からアミノバイタルフィールドで、東大と同じく今季3戦全勝の国士舘大学と戦う。

 

東 大|0 7 7 3|17

学芸大|0 0 7 0|7

 

 夕焼け空の中始まったこの試合、東大は序盤に学芸大の左サイドからのラン攻撃を受ける。しかし、守備陣は相手の突破を許さない堅実な守りやクオーターバック(QB)サックなどで攻撃権を連続では更新させず、得点を与えない。

 

 守備陣の粘りに応えたい攻撃陣は第2クオーター(Q)、野金将行選手(育・3年)への2度のパスを通したところから流れをつかむ。開幕以来絶好調の宮山賢済選手(農・4年)の中央を突破する力強いランなどで残り5ヤードまでボールを運ぶと、最後は松下嶺選手(育・3年)が押し込み先制のTD。さらに直後の学芸大の攻撃では、甲斐文哉選手(経・4年)がインターセプトを決めて畳み掛けるように攻める。しかし、上野山直志選手(理Ⅱ・2年)の36ヤードからのフィールドゴール(FG)は左にそれ、追加点を挙げられずに前半を終える。

 

後半開始直後、藤原選手(#7)が81ヤードを走り追加点を呼び込む(撮影・関根隆朗)
後半開始直後、藤原選手(#7)が81ヤードを走り追加点を呼び込む(撮影・関根隆朗)

 

 突き放したい東大は後半開始直後の攻撃、パスを受けた藤原光汰選手(農・4年)が左サイド際を駆け抜け、81ヤードのロングラン。そのまま押し込んで、点差を14点に広げる。波に乗る東大は続く学芸大の攻撃でこの試合2度目のインターセプトで攻撃権を奪う。ところが、QBが苦し紛れに投げたパスを相手にインターセプトされ自陣で攻撃権を奪われるミスが出ると、流れが学芸大に移る。左サイドからのランを中心に徐々に押され、最後はパスを通されてTDを献上。東大のリードは7点に縮まる。

 

 その後も反則や、相手守備陣の突破を許さない堅い守りで思うような攻撃ができない。するとパントでのミスキックで学芸大の自陣31ヤードからの攻撃となると再びピンチに。ラン中心で攻める学芸大に次々と攻撃権を更新され、残り5ヤードまで攻め込まれる。しかし、ここでようやく守備陣が底力を発揮。相手の前進を何とか食い止め、この試合最大のピンチをしのぐ。東大はその後、松下選手の好走などでうまく時間を使いながら敵陣10ヤードまで攻め込むと、残り17秒でFGを決め勝利を決定付けた。

 

(文・関根隆朗)

 

主将の加藤快選手(農・4年)のコメント

 しょっぱい試合だった。ミスで試合を壊れることを学んだので、今一度チームとして何をしないといけないのかを共有し、引き締め直していく。ディフェンス陣は苦しい試合展開の中でよく踏ん張ってくれた。次の国士館大戦が今季最大の山になるので、チーム一丸となって戦いたい。

 

竹之下監督インタビュー

――今日の試合を振り返って

 厳しい試合だった。QBを中心にイージーミスが多過ぎる。後半は普通のプレーをしていればワンサイドになる展開だったのに、ミスから流れを相手に渡してしまった。やはり反則とミスが出れば負けるし、TOP8昇格はかなえられない。選手たちには気持ちをリセットして、何のためにアメフトをしているのかを考え直してほしい。

 

――ディフェンスは同点のピンチをよくしのいだと思いますが

 それよりは相手にTDまで持っていかれたのがダメ。あそこをFGでしのいでいたら大したものだけど、TDを取られたらいけないし、そこも課題の一つ。

 

――次節の国士館大戦に向けての意気込みをお願いします

 国士館はパスが多彩なチーム。うちも今日はインターセプトも2つ決めてパスディフェンスは悪くなかったが、まだまだレベルアップして2週間後に備えたい。

 

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