アメリカンフットボール部(関東学生1部リーグ)は6月26日、オープン戦第6戦を2部所属の防衛大学校と本郷キャンパス御殿下グラウンドで戦い、先制を許すも前半のうちに逆転し、後半に突き放して35-10で勝利した。東大は今季オープン戦を5勝1敗で終えた。
東 大|0 14 7 14|35
防衛大|7 3 0 0|10
今季オープン戦を通して好調の東大の守備陣だが、序盤は防衛大のランプレーに対応できない。防衛大の最初の攻撃では、相手選手に守備の間を突破されるとそのまま60ヤード以上を走られて先制を許してしまう。
次の相手の攻撃を止めて自陣40ヤードから攻撃権を得た東大は、関野良樹選手(農・4年)のランで一気に敵陣13ヤードまで攻め込むと、最後は野金将行選手(育・3年)へのパスを決めて追い付く。守備陣はなかなか相手のランを止められず第2クオーター(Q)中盤にフィールドゴール(FG)で再びリードを許すが、直後の攻撃で宮山賢済選手(農・4年)がディフェンスを押し倒しながら一気に50ヤードを走ってTD。前半終了間際にも敵陣28ヤードまで迫るが、ここはパスがインターセプトされ4点差で前半を折り返す。
後半も、成功すればTDとなるパスを投じられるなど守備陣は苦しむが、自陣で粘り強く守り得点は許さない。攻撃陣は、途中からクオーターバックを務めた古賀福丸選手(文Ⅰ・2年)が自ら走る積極的なプレーで前進を重ねる。第3Q残り3分34秒には、ランニングバックに渡した振りをして自ら7ヤードを走りTD。第4Qにも2本のTDパスを成功させ、突き放した。守備陣も後半は得点を許さず、35-10で勝利しオープン戦最終戦を終えた。
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1部下位リーグBIG8に所属する東大は今春、1試合の失点を最多でも13点に抑えた守備陣の活躍が光り、1部上位リーグTOP8に所属する明治大学や中央大学、関西学生1部リーグに所属する京都大学といった強豪を破ってきた。オープン戦は6試合で5勝1敗と好成績を残している。本番となる秋季リーグは9月11日の駒澤大学戦が初戦。多くの試合でミスの目立った攻撃陣を夏の間に立て直して、2014年、15年と2年連続で逃してきたTOP8昇格という目標を達成したい。
(文・竹内暉英)
2016年度オープン戦
開幕戦→ アメフト部 2016年度開幕戦で学習院大に31―7で勝利
第2戦→ アメフト部 1部上位リーグ所属の明大に16-13で勝利
第4戦→ アメフト部、42得点で京大に快勝 対京大2連勝で通算成績を13勝43敗1分に
・監督インタビュー→ アメフト部、52年ぶり京大戦2連勝の要因とは 竹之下監督インタビュー