アメリカンフットボール部(関東学生1部リーグ)は20日、2015年度オープン戦第5戦を関西学生1部リーグ所属の京都大学とアミノバイタルフィールドで戦い、14―10で接戦をものにした。京大戦の勝利は10年ぶり。東大は前半に先制を許すも後半に反撃し、残り時間44秒にタッチダウン(TD)を決めて逆転した。京大戦の通算成績は東大の12勝43敗1分となった。
10点のリードを許した後半、川嶋選手が敵陣1ヤードへのロングパスをキャッチして反撃ののろしを上げる
序盤は京大ペースで試合が進行。東大の攻撃時にクオーターバックの大槻新選手(理・4年)がボールをこぼすと、それを京大の選手に拾われ、東大のゴールまで10ヤードで攻撃権を奪われる。残り1ヤードとされてから粘るも、最後は押し込まれてTDで先制を許す。第2クオーター(Q)はお互いにランが止められて得点できず、7点差で後半を迎える。
京大の攻撃で始まった第3Q、フィールドの半分まで攻めたところで、京大はボールを蹴って攻撃権を相手に渡すパントを選択。しかしここで東大が反則を犯し、京大の攻撃が続いてしまう。TDまで12ヤードとしたところで京大はフィールドゴールを成功させ、点差は10点に広がる。
東大の反撃はここから。敵陣まで49ヤードの地点で攻撃権を手にすると、最初の攻撃で川嶋浩太選手(工・4年)へのロングパスが成功する。敵陣まで1ヤードに迫り、最後は大槻選手が飛び込んでTD。3点差まで追い上げる。
第4Q、京大がラン中心に時間を使って攻める中、神田淳樹選手(育・3年)のタックルなどもあり攻撃権を奪取。残り時間約4分で始まった攻撃で、東大はパス中心に攻めるも、1回で10ヤード進まないと相手に攻撃権が移る状況に追い込まれる。ここで選択したのはパントではなく再びパス。これが通り、14ヤードの前進で攻撃が続く。最後は岸本容司郎選手(法・3年)へのパスを決め、残り時間44秒で逆転に成功した。次の京大の攻撃ではタックルでボールを奪い、試合終了。東大は京大戦で05年以来10年ぶりの勝利を挙げた。
(文・竹内暉英、撮影・関根隆朗)
この記事は、2015年6月30日号からの転載です。本紙では、他にもオリジナルの記事を掲載しています。