最新ニュース

2024年11月1日

赤門、27年の開門目指す 大地震などで倒れる恐れあり、補強・修復を実施

 東大は10月、赤門が大地震や強風で倒れる恐れがあると認めた。現在計画段階の工事を経て、2027年の開門を目指す。

 

 赤門は現在、災害などで倒れ通行人に被害が出る可能性が否定できない状態だという。昨年度の耐震診断を踏まえ、本年度から工期の検討など補強工事に向けた基礎設計を開始。工事時には赤門周辺の通行規制も想定している。

 

 補強・修復工事への活用などを目的に、東大は寄付金を募る事業(「ひらけ!赤門プロジェクト」)を10月下旬から開始。寄付金は順次、歩行者が自由に歩けるゆったりした道(赤門ロード、仮称)の実現にも利用。赤門に隣接する東京大学コミュニケーションセンターの改修も計画され、赤門周辺で発掘された遺構の保存・展示が目指されている。再開門を目指す27年は東大の創立150年・赤門建立200年に当たり、東大は関連事業への寄付金活用も検討中。寄付金は約775万円(10月末時点)集まっている。

 

 赤門は基礎診断で耐震性能の低さが判明し、21年から閉鎖されていた。東大によると、22年度には史料調査や構造調査、地盤調査、構造検討を実施。昨年度には耐震診断の実施と補強案の策定をした。工事は今後入札を行い外部業者に発注する予定で、工期も検討段階。国などの補助金の利用も検討しているという。

 

赤門周辺整備の完成予想図(東大ホームページより)

タグから記事を検索


東京大学新聞社からのお知らせ


recruit

   
           
                             
TOPに戻る