東大とGoogleは11月1日、総合文化研究科に社会連携講座を設立した。GoogleのAI教育コンテンツによる次世代AI人材の育成と共同研究を目的とする。
今年11月から3年間で「AI相利共生未来社会講座(AI Symbiotic Future Society Program)」を開講。この講座では、Googleの大規模言語モデル(Gemini、Gemmaなど)を使った自然言語処理、医療、教育分野の共同研究を行う。GoogleのAI教育コンテンツ(AI Essentials、Gemini Academyなど)を活用したAI人材の育成と学内外への展開を目指すという。大関洋平准教授(東大大学院総合文化研究科)が担当する。
東大とGoogleは20〜24年まで2期にわたってパートナーシップを締結しAI分野での産学連携を進めていた。この講座は、今年9月に締結した第3期パートナーシップの一環で、両者の連携を強化し「AI相利共生未来社会」の実現を目指す。
津田敦理事・副学長は「AI分野での世界的なリーダー」であるGoogleとの連携深化させるものだと評し「人間とAIが共生する未来社会の構築」への貢献に期待を寄せた。Google日本法人の奥山真司代表は「講座が、日本のAI分野の発展に少しでも貢献できれば幸いです」とコメントした。