1月1日に令和6年能登半島地震が発生し、波乱の幕開けとなった2024年。一方、パリオリンピックで日本が海外開催大会で過去最多のメダルを獲得するなど、うれしいニュースもあった。東大で印象的な出来事としては9月に授業料値上げが決定したことが挙げられる。読者の皆さんにとってはどのような1年だっただろうか。「東大新聞オンライン」で多く読まれた記事を時期別に振り返る。(構成・天川瑞月)
1〜3月 入試関連記事や大河ドラマ『光る君へ』関連記事が人気
1位 戦争だけが歴史じゃない 2024年大河ドラマ「光る君へ」時代考証・倉本一宏教授インタビュー【前編】
2位 【受験生応援連載2024】共通テスト直前の過ごし方 ~現役東大生にアンケート~
3位 東大24年度一般選抜、2993人合格 春合格の女性割合は減少の20.6%
4位 【随時更新】やることが多い?!東大合格後のスケジュール2024
5位 戦争だけが歴史じゃない 2024年大河ドラマ「光る君へ」時代考証・倉本一宏教授インタビュー【後編】
6位 【23卒東大生就職状況】学部生首位は3年連続楽天 院生は2年連続アクセンチュアがトップへ
7位 【随時更新】意外に忙しい! 東大合格後のスケジュール2023
8位 東大から書家の道へ 「ワクワクを大事に」【畠田心珠さんインタビュー】
9位 東大生は小学生のころ、どのように勉強と向き合っていたのか?200人の回答から見えた傾向と学習の鍵は(現在非公開)
10位 2024年度学校推薦型選抜、女性比率は上昇、関東出身が過半数に
この時期は共通テストや東大の2次試験、合格発表があるからか、受験関連記事が多く読まれた。2位には東大生が共通テスト前後にどう過ごしていたかをまとめた記事がランクイン。共通テストの対策から2次試験への切り替え方までを聞いたアンケートの結果を掲載した。東大に合格が決まった後のスケジュールを紹介する記事には昨年と同様、多くの関心が集まっていた。1位と5位には1月に放送が始まった2024年大河ドラマ『光る君へ』の時代考証を務める倉本一宏教授(国際日本文化研究センター)へのインタビューがランクイン。前編は24年のアクセス数最多記事(2024年12月26日時点)だ。他にも、天文学者に憧れ東大に入学し、現在は書家として活躍する畠田心珠さんのインタビュー記事も多く読まれた。(「東大生は小学生のころ、どのように勉強と向き合っていたのか?200人の回答から見えた傾向と学習の鍵は」は現在非公開)
4〜6月 東大大学院での不正が注目集める
1位 東大、工学系研究科で博士号取り消し 学位請求論文で不正確認
2位 【23卒東大生就職状況】学部生首位は3年連続楽天 院生は2年連続アクセンチュアがトップへ
3位 東大大学院総合文化研究科で研究費不正 約192万円 私的流用は無し
4位 自動車学校の教習期限が切れたらどうなる? 衝撃の体験談
5位 【学費問題】東大授業料値上げへの反対デモ 一部学生が五月祭中に
7位 【100行で名著】好きこそ語学の上手なれ 種田輝豊『20ヵ国語ペラペラ』
8位 戦争だけが歴史じゃない 2024年大河ドラマ「光る君へ」時代考証・倉本一宏教授インタビュー【前編】
9位 【受験生応援連載2022】東大生に聞く 内職はアリ? ナシ?
10位 五月祭目前!5月号「五月祭特集号」の見どころを一挙紹介
1位と3位には東大大学院での不正を報じたニュースがランクイン。東大内外から多くの注目を集めた。4位に入ったのは自動車学校の教習期限が切れてから免許を取得した編集部員の体験談。昨年7月公開の記事だが、同じ悩みを抱える読者が多いということだろうか。5位には五月祭当日に一部学生によって行われた東大の授業料値上げへの反対デモを報じた記事がランクイン。東大が授業料値上げを検討していることが報道された直後のことだった。7位の「100行で名著」は編集部員の印象に残った書籍の魅力を紹介する連載企画。『20カ国語ペラペラ』は20カ国語を流ちょうに話せる著者・種田輝豊による外国語学習の記録である。9位には2022年に公開した、内職の是非について東大生に行ったアンケートの回答をまとめた記事がランクイン。数年前に公開した記事も多く読まれていることが分かる。
7〜9月 恒例の就職、進学関連記事の他スポーツニュース多く読まれる
1位 【24卒東大生就職状況】学部生でEYストラテジー・アンド・コンサルティングが前年度11位→首位 院生トップは3年連続アクセンチュア
2位 自動車学校の教習期限が切れたらどうなる? 衝撃の体験談
3位 【23卒東大生就職状況】学部生首位は3年連続楽天 院生は2年連続アクセンチュアがトップへ
4位 東大の後期課程、各進学先の特徴は? 学部4年生に聞く(農学部・薬学部・医学部編)
5位 【六大学野球】立大戦1回戦 惜敗するも新戦力に光明、注目の東大1年・松本投手が無失点デビュー
6位 大学院生生活さまざま 【情報理工学系研究科・工学系研究科】
7位 【水泳部競泳陣】第100回インカレに東大選手が多数出場 決勝での好タイムも
8位 【東京大学教養学部化学部寄稿】東大入試から学ぶ化学③ ヨードホルム反応〈実践編〉~電子の流れから反応を考える~
10位 東大の後期課程、各進学先の特徴は? 学部4年生に聞く(理学部・工学部編)
毎年恒例の東大生就職状況のランキングが1位に。昨年度の就職先一覧も3位にランクインした。4位と10位は学部4年生による進学先の紹介記事。後期課程進学後の生活や進学先の特徴について語ってもらった記事を、多くの学生が進学選択の参考にしてくれたようだ。5位と7位にはスポーツニュースがランクイン。5位は、東京六大学野球春季リーグ戦で戦った立教大学との1回戦のレポート記事。7位に入った水泳部の記事は、第100回日本学生選手権水泳競技大会でのレースを振り返り、男子100m平泳ぎ、男子200m平泳ぎで決勝に進出した松本恭太郎(工・3年)のコメントを掲載した。6位となったのはさまざまな研究科の大学院生へのインタビュー。進路を決めた経緯や日々の過ごし方、研究の進め方について話を聞いた。8位には2021年に公開した東京大学教養学部化学部による寄稿がランクイン。東大の2次試験で出題された化学反応を解説している。
10〜11月 受験勉強法や方言研究までさまざまな記事が読まれる
1位 【現役東大生による勉強法アドバイス】英語編 基礎固めが最優先 時間との戦い
2位 THE世界大学ランキング2025 東大、順位上げるも、研究水準、国際性に課題
3位 【24卒東大生就職状況】学部生でEYストラテジー・アンド・コンサルティングが前年度11位→首位 院生トップは3年連続アクセンチュア
4位 東大総長が見た大学改革の現場① 佐々木毅名誉教授 「財政計画なき法人化」の実際
5位 自動車学校の教習期限が切れたらどうなる? 衝撃の体験談
6位 【23卒東大生就職状況】学部生首位は3年連続楽天 院生は2年連続アクセンチュアがトップへ
7位 【東京大学教養学部化学部寄稿】東大入試から学ぶ化学③ ヨードホルム反応〈実践編〉~電子の流れから反応を考える~
8位 【受験生応援連載2022】東大生に聞く 内職はアリ? ナシ?
10位 文法も違う!個性輝く日本語の方言 方言研究の魅力と保存の意義
1位にランクインしたのは現役東大生による東大受験に向けた勉強法のアドバイス記事。東大の2次試験に向け勉強のコツや時期別の勉強法、本番の時間配分などを解説している。東大新聞オンラインではランクインした英語編の他に現代文編、古典編も掲載中だ。2位には毎年注目を集めるTHE世界大学ランキングの結果に関するニュースがランクインした。4位は佐々木毅名誉教授(東大第27代総長)へのインタビュー記事。今年で国立大学法人化から20年目であることを背景に、法人化前後に総長だった佐々木名誉教授に、法人化に対する東大としての姿勢や大学の未来像について話を聞いた。10位となったのは日本語の方言を研究する小西いずみ准教授(東大大学院人文社会系研究科)へのインタビュー記事。小西准教授は山梨県南巨摩郡早川町の奈良田方言の研究を行っている。方言研究の面白さと保存の意義について聞いた。