東大生産技術研究所(生研)は7月19日、埼玉県教育委員会と県立高校での理数教育や生徒の探究活動を進める連携協力協定を締結した。生研の所長室で締結式が行われ、髙田直芳埼玉県教育委員会教育長や岡部徹・生研所長ら計6人が出席した。
今回の連携では、生研が理科における先端教育やSTEAM教育(科学、技術、工学、芸術、数学を組み合わせ、課題解決能力を養う教育)を展開。埼玉県教育委員会が現状分析から課題解決に向けた検証を行うことで、埼玉県内の生徒と教員両方の資質向上を目指す。
生研内部組織の次世代育成オフィス(ONG)が開発した教育関連のプログラムやコンテンツ、東京大学グローバルサイエンスキャンパスなどで培った探究活動の成果を提供していくほか、研究者が出張授業を行ったり高校生が研究室に見学に来たりするといった双方向的な交流も含まれる。発展的な科学研究に取り組める環境を整えるとともに、生徒自らが設定した問いを深く探求し、教科横断的な学びや探究活動教育の発展を目指していく。