教養学部は8月8日、東京大学新聞社の取材に対し、前期教養課程の成績評価で他人の点数が誤って入力される取り違えのミスが発生したことを認めた。ミスが発生した学生の成績については、既に修正が行われている。
成績の取り違えミスが発生したのは、本年度S1タームで開講された「基礎生命科学実験」。この科目を履修していた当該学生は、5月17日に同授業を欠席していたにもかかわらず、他の学生の点数が誤って加算されていた。学生は同科目の成績発表後に「不可」の成績評価の確認を申請。学部が精査したところ、成績取り違えのミスが発覚し、減点がされた。成績が下方修正された理由の説明がされてこなかったと当該学生は主張している。
8月4日、学生は新型コロナウイルスに感染して5月17日の授業を欠席したところ授業の補講が認められなかったと主張し、救済措置を求め記者会見を行った。その際、不当に17点分自身の成績が減点された可能性があるとも主張し、一部メディアに対して教養学部は成績の取り違えのミスがあったことを公表した。
東京大学新聞社は教養学部に対し、発覚に至った詳しい経緯、他の学生の成績でも同様のミスが起こっている可能性についても取材を行った。
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【記事変更】2022年8月8日午後11時50分 一部表現を修正しました。