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2022年8月5日

学生、コロナ欠席で単位不認定を主張 学部は「一方的」と反論

 杉浦蒼大さん(理III・2年)が8月4日、文部科学省で記者会見を開き、新型コロナウイルスに感染して授業を欠席したところ授業の補講が認められず、留年を余儀なくされたと主張し、救済措置を求めた。

 

  杉浦さんは基礎生命科学実験を欠席。同科目では、体調不良などのやむをえない理由で欠席をする場合は授業開始の2時間前までに欠席届を提出することを定めているが、その提出が遅れた杉浦さんは補講の受講が認められず、欠席の扱いとなったという。

 

 杉浦さんは、基礎生命科学実験の単位不認定とそれに伴う留年はこの欠席によるものだと主張。欠席届についても、新型コロナウイルス感染症の症状により、提出が遅れてしまったと主張した。

 

 この件について教養学部は5日、事実に基づかない一方的な主張を掲載したとして「東京新聞」の報道に対する抗議の文書を公表した。ここで「当該学生のこの自己認識と主張が誤ったものである」ことを本人に説明してきたにもかかわらず、本人が一方的な措置に及んだと説明。授業欠席に当たり所定の手続きを踏まなかったことが問題であること、単位の不認定は授業の欠席によるものでないことなども述べた。

 

 現在、杉浦さんは学部の抗議文に対し、反論する文書を作成中だと東京大学新聞社の取材に答えた。

 

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