東大は9月10日、工学系研究科機械工学専攻修士課程の入学試験で出題ミスがあったことを発表した。合否に影響はなかった。
ミスがあったのは、8月31日に実施された専門科目の機械工学(第2部)の筆記試験。解答を求めるのに必要な数値が与えられておらず、正答を導けない出題となっていた。
9月1日の採点中にミスが発覚し、当該問題は全員正答として採点した。同時に、この措置を取ることによって、ミスが受験生の合否に影響しなくなることが確認された。口述試験が実施された9月3日には、出題ミスとその措置を受験生に口頭で説明。オンラインで口述試験を受験した学生には同内容をメールで通知したという。
東大はミスの原因として、チェックの際、試験問題作成中に修正をした他の問題により注意を向けていた結果、ミスを見落としてしまったことを挙げている。また、問題作成やチェックに関わっていない教員に模擬解答作成を依頼したが、その際担当教員の専門分野が異なっていたためミスを見つけられなかったという。
今後の再発防止策として、東大は段階ごとの細かいチェックシートの作成および遵守、模擬解答作成にあたって問題ごとの分野にあった人員を増やすことなどを発表した。