〜五感で楽しめ〜 編集部が選んだおすすめ企画
500に上る企画が行われる駒場祭。どれも魅力的で目移りしてしまう読者も多いだろう。そこで、編集部員が選んだ、多種多様な興味をそそられる企画を紹介する。色とりどりの企画に胸をときめかせてみてはいかがだろうか。(写真は各企画提供)
神社研究会雅楽・神楽部会
東京大学神社研究会
@第一体育館1階剣道場
24日
雅楽部会:午後2時~午後2時20分
神楽部会:午後2時20分~午後3時
独自の進化経た伝統芸能
神社研究会は勉強・怪異部会、雅楽部会、神楽部会、探訪部会から成るインカレサークル。駒場祭では雅楽部会と神楽部会が合同公演を実施する。
神楽は神に奉納する踊りのこと。神楽部会の会長、鎌田宜伸さん(文・3年)は「日本の伝統芸能の中でも動きが激しいのが魅力」と語る。熟練の社会人が演奏や衣装の提供を担い、本格的な公演を実現する。
披露する演目は二つ。「三番叟」は黒い翁のお面を着けて1人で踊る。跳躍や回転など難しい動きが多いそうだが、細部にこだわらなくて良いため初心者向けだ。「八幡」も激しいが、細部に注意して2人で息を合わせる必要がある点で「質実剛健」だという。着けるお面は鳥兜といい「側面に羽根が、上に鶏が付いたかわいいお面です」。
雅楽部会の会長、入夏綾香さん(東京音楽大学・2年)によると、雅楽はいわば「ローマ・カトリック教会の単旋律の聖歌であるグレゴリオ聖歌の日本版」。神道儀礼にも通じる要素を持つ伝統芸能だ。駒場祭では教科書に載るほどの有名曲「越天楽」を演奏する。
雅楽には西洋音楽のような楽譜がないため、練習ではまず譜面を頼りに唱歌を歌うことで音程を覚えてから、楽器で音を出す。独特の形式の練習を乗り越えた成果が結実しつつある。
最大の魅力はその楽器。雅楽では「天からの光」などと、各楽器自体が独自の小宇宙を表現している。透き通った音色や神秘的な外見も独特だ。「当日は楽器の解説もするので、より演奏を楽しめます」
日本の伝統に根差しつつも、独自の進化を遂げた神楽と雅楽。駒場祭というハレの日を経て、また一つ伝統を積み重ねるのだろう。
この記事は2019年11月12日号から転載したものです。本紙では他にもオリジナルの記事を公開しています。
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