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2019年11月8日

2019年度東京大学稷門賞 飛騨市長と日本財団に 東大の発展に貢献

 

 本郷キャンパス伊藤国際学術研究センター伊藤謝恩ホールで8日、2019年度東京大学稷門賞の授賞式が行われた。今年度の受賞者は岐阜県飛騨市の都竹淳也市長と公益財団法人日本財団で、授賞式では五神真総長から表彰状が贈呈された。

 

 東京大学稷門賞は02年度から始まった東大の功績者顕彰制度。「稷門」とは、中国の戦国時代の地名で、天下の賢者が集まり、学問が栄えたという故事に由来して名付けられた。私財の寄付やボランティア活動、寄付研究部門などで東大の活動の発展に大きく貢献した個人、法人または団体に贈られる。

 

 都竹市長が市長を務める飛騨市には、宇宙線研究所の神岡宇宙素粒子研究施設や大型低温重力波望遠鏡KAGRAが所在。ふるさと納税の制度を活用した宇宙線研究所への寄付や科学館の建設などを行い、東大の地域連携の成功例になったとして受賞した。

 

 法人として受賞した日本財団は東大の研究機構である海洋アライアンスの活動に対し、11年間にわたって支援。国際機関に東大の大学院生を派遣して東大生の国際総合力の向上に寄与するなど、東大・東大生の国際化に貢献したとして受賞が決まった。


この記事は2019年10月29日号から転載したものです。本紙では他にもオリジナルの記事を公開しています。

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