本郷キャンパス伊藤国際学術研究センター伊藤謝恩ホールで8日、2019年度東京大学稷門賞の授賞式が行われた。今年度の受賞者は岐阜県飛騨市の都竹淳也市長と公益財団法人日本財団で、授賞式では五神真総長から表彰状が贈呈された。
東京大学稷門賞は02年度から始まった東大の功績者顕彰制度。「稷門」とは、中国の戦国時代の地名で、天下の賢者が集まり、学問が栄えたという故事に由来して名付けられた。私財の寄付やボランティア活動、寄付研究部門などで東大の活動の発展に大きく貢献した個人、法人または団体に贈られる。
都竹市長が市長を務める飛騨市には、宇宙線研究所の神岡宇宙素粒子研究施設や大型低温重力波望遠鏡KAGRAが所在。ふるさと納税の制度を活用した宇宙線研究所への寄付や科学館の建設などを行い、東大の地域連携の成功例になったとして受賞した。
法人として受賞した日本財団は東大の研究機構である海洋アライアンスの活動に対し、11年間にわたって支援。国際機関に東大の大学院生を派遣して東大生の国際総合力の向上に寄与するなど、東大・東大生の国際化に貢献したとして受賞が決まった。
この記事は2019年10月29日号から転載したものです。本紙では他にもオリジナルの記事を公開しています。
ニュース:変わる高校入試 高校受験生の選択肢減少 東大合格者層への影響は?
ニュース:アメフト立大戦 好機逸し逆転負け 「勝利意識し消極的に」
ニュース:スピン流を高効率で運ぶ材料発見
ニュース:稷門賞 飛騨市長と日本財団に
ニュース:細胞の老化・がん化解明へ mLOYの分子機構明らかに
ニュース:色字共感覚 文字の知識で想起する色変化
ニュース:アイスランド大統領 小さな国の大きな力 東大で講演
ニュース:ホームカミングデイ開催 養老孟司名誉教授ら講演
企画:個人、企業、社会全体が取り組みを 女性の健康問題への向き合い方
企画:国際化に合わせた言語教育 インタークラスの実態に迫る
世界というキャンパスで:分部麻里(文・4年)⑤
研究室散歩:@赤ちゃん学 開一夫教授(総合文化研究科)
100行で名著:『第一阿房列車』内田百閒
キャンパスガイ:板垣大稀さん(工・3年)
※新聞の購読については、こちらのページへどうぞ。