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2018年12月28日

【東大スポーツ2018総括】アメフト 1部リーグ上位TOP8昇格へ 目の前のプレーに集中

 森清之ヘッドコーチが「どのチームも実力伯仲」と評する、関東学生1部リーグ下位BIG8。東大は見事優勝し、1部リーグ上位TOP8昇格を決めた。

 

 

 初戦では序盤、ミスで招いたピンチを無失点でしのぐと、中盤以降勢いに乗り7度のタッチダウン(TD)で大勝。以降も攻撃陣の爆発は続き、1試合当たりの平均得点はBIG8中1位の32.1点となった。

 

 今季は「一つ一つのプレーに集中することをチームで意識した」と楊暁達主将(工・4年)。これが奏功し、大事な場面で好プレーが相次ぐ。特にクオーターバックの伊藤宏一郎選手(文・3年)はシーズンを通じて好判断を見せた。全勝対決の第5戦ではミスから先制のTDを許すも、中盤に何度も3rd downに追い込まれながら、的確なパスで攻撃権を更新。同点のTDに持ち込んだ。

 

 今季はパスでの獲得距離が総獲得距離2522ヤード中48.4%。同じくBIG8を制した2年前より17.4%上昇しており、多彩な攻撃ぶりがうかがえる。

 

TOP8昇格を決めた桜美林大戦、決勝点となるTDを決めた東谷健人選手(工・3年)に駆け寄る選手たち

 

 TOP8昇格を懸けた第6戦では、5点ビハインドで迎えた後半開始直後、相手攻撃陣に自陣4ヤードに迫られる。ここで守備陣が底力を発揮。4th downまで粘ると、最後は人の壁を乗り越えてTDを狙う相手選手を押し返し、直後の逆転劇を呼んだ。1試合当たりの平均失点はBIG8で2番目に少ない12.9点。攻撃陣を堅実に支え優勝の原動力となった。

 

 今季は充実した戦いを見せただけに、相次ぐ反則で最終戦を落とすなど小さなミスが惜しい。格上に挑む来季、勝負強さを保つためにも、より目の前のプレーへの集中力を高めたい。

(小田泰成)

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