軟式野球部(東京六大学軟式野球)は8月25日、秋季リーグ戦の開幕戦で早稲田大学と戦い、1―3で敗れた。東大は打線がつながらず、八回終了まで三塁を踏めずに無得点。3点差の九回に1点を返すも、及ばなかった。
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九回裏、代打の新造選手が適時打を放ち1点を返す(撮影・矢野祐佳)
東大の先発は相良映介選手(経・3年)。一回表、先頭打者を打ち取るも2番打者に三塁打を浴び、1死三塁のピンチを背負う。直後、3番打者にセンター前に運ばれ、先制点を奪われた。
東大は二回裏に安打と失策で無死一、二塁の好機を迎える。しかし後続の打者が犠打を失敗するなど、2三振を含めた凡退で3アウト。反撃の流れを失ってしまう。
東大打線が抑え込まれる中、早大は四回表、死球で先頭打者を出すと2死二塁から三塁線を破る適時打で追加点。八回表には、七回から登板した大川慎治投手(理Ⅰ・2年)を攻め立てて、1死二、三塁と展開。続く打者が放った打球は前進守備の二塁手の頭を越え、内野安打で1点を追加した。
東大の反撃は3点を追う九回裏。1死走者なしで片山直弥選手(経・3年)の二塁打、2死からは振り逃げで一、三塁と、この試合最大の得点機を迎える。ここで代打の新造英朗選手(理Ⅱ・1年)が一、二塁間へ放った打球に対し、二塁手が追い付いたが一塁へは送球できず、内野安打。その間に三塁走者が生還し、1点を返した。しかし続く打者が二塁ゴロに倒れ、反撃はここまで。秋季リーグ戦は黒星スタートとなった。
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秋季リーグ戦では東京六大学軟式野球に所属する6校が総当たりで2試合ずつを戦い、上位2校が東日本大会への出場権を獲得する。2014年度秋季リーグ戦では明治大学が7勝2敗1分で優勝。東大、早大、立教大学が6勝4敗の2位で並びプレーオフを実施するも3校が1勝1敗となり、最後は抽選を実施。早大が東日本大会への切符を手にし、東大はあと一歩で出場権を逃していた。
(文・石原祥太郎)
この記事は、2015年9月1日号からの転載です。本紙では、他にもオリジナルの記事を掲載しています。