徐々に暖かい日も増え、新生活に向けて準備を進める季節になりました。合格された皆さん、おめでとうございます。
本号は2024年度東大入試の合格者をお祝いするとともに、東大新聞創刊3000号を記念する特集号です。在学生・卒業生へのインタビューを通し、東大での学びとその後の可能性に焦点を当てた記事を掲載しました。東大生の日々の過ごし方やサークル情報など、新たに大学生活を始めるにあたり役立つ情報が満載となっています。
こちらのページでは、3月10日発行の「合格記念号」の特集記事の見どころを一挙に紹介しております。ぜひご覧ください!
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中村史郎さんインタビュー
在学時代は東大新聞で記者・編集長として活躍し、現在は朝日新聞社の社長を務める中村史郎さん。東大での学びや東大新聞の活動で印象に残っている思い出を語ってもらいつつ、情報が氾濫する社会を生き抜く中で、われわれがいかに情報と向き合っていくべきか尋ねた。
東大新聞創刊3000号記念 歴代女性編集長座談会
2000~01年に東大新聞編集長を務め、現在は朝日新聞社で記者を務める高重治香さん、21~22年編集長の鈴木茉衣(文・4年)、現在編集長を務めるの本田舞花(文Ⅲ・2年)を交え、創刊3000号を記念した座談会を開催。東大新聞編集部の変遷や学生メディアとしての在り方などが議論された。
部員が語る、東大生の1日の過ごし方
授業やサークル、バイトなど、大学生活は忙しい。東大生がどのように日々を過ごしているのかは、新入生が気になることの一つだろう。今回は東大新聞の1年生部員に、授業がある日のスケジュール例や新生活を始める上で大変だったことなどを聞いた。実家暮らしと一人暮らし両方の事例を紹介している。
昔の新入生はどんな記事を読んだ?過去紙から垣間見える学生生活
春の訪れを感じられるようになるこの時期、新入生が駒場での新生活に思いをはせるのは今も昔も変わらない。今回は過去の紙面をさかのぼり、50~90年代の記事から浮かび上がる当時の学生生活の様子を紹介した。それぞれの年代の社会的風潮との関わりも見られ、読み応えがある。
新入生必見!科類別の履修例を紹介
晴れて大学に合格し、入学手続きを終えた新入生を待ち受けているのが履修登録。自分で履修する授業を決められる自由を前に困惑している人も多いかもしれない。特に前期教養課程では人文・社会科学から自然科学まで選択肢が多岐にわたるためなおさらだ。そんな新入生の一助になればと、履修を組む際に意識したことや実際の履修例を現役の東大生に取材した。
合格者番号掲載
前期入学試験、学校推薦型選抜、外国学校卒業生特別選考を含む、すべての合格者の受験番号を掲載した。合格の記念としていただきたい。
記念号発行責任者より
合格者の皆さん、改めましておめでとうございます。そろそろ周囲の祝福の言葉も聞き飽き、合格した実感が湧いてきた頃かと思います。さて、喜びも束の間、各種手続きやオリエンテーション、人によっては引っ越しなど、多くの行事が皆さんを待ち受けています。その目まぐるしさを前にして、来たる大学生活に対し大きな期待と一抹の不安を抱いていることでしょう。本号は、そんな新入生のための道しるべとも言うべき内容構成になっています。
東大は人材や設備に恵まれた環境です。向上心のある友人とともに思いっきり勉学に励み、遊び、将来の展望を語り合うことのできる場です。一方で、高い理想や志を掲げたは良いものの、自分の要領の悪さにもどかしさを感じたり、周囲の多才さに引け目を感じたりすることがあるかもしれません。次から次へと押し寄せてくる予定や期限の波にのまれそうになることもあるかもしれません。
そんなとき、今まで積み上げてきたことをすべて投げ出してみたくなっても別に良いと思います。周りの期待や過去の栄光に拘泥する義務などどこにもありません。均質に時が刻まれ、他人の基準で評価され、目に見える実績がたたえられる世界から一度距離を置いてみても良いでしょう。自分を見失わずにいられれば、それで十分です。(1年・石井誠子)