最新ニュース

2020年2月6日

東大、2年以上にわたりセクハラを行った50代男性教授を停職4カ月の懲戒処分に

 東大は2月6日、指導する学生にセクハラを行った50代男性の大学院教授に対して、1月29日付で停職4カ月の懲戒処分を行ったと発表した。

 

 東大によると、当該教員は2年以上にわたり指導する大学院学生に恋愛感情を示し続け、当該学生が教授との交際を望んでいないことを十分に認識しながら、なお執拗(しつよう)に交際を申し込んだ。交際を拒まれるたびに研究の予定を変更したり、不機嫌になったりするなど指導する学生を翻弄し、研究が続けられなくなるほど精神的に追い詰めたという。意に反する身体接触も行ったとされる。

 

 当該教員の行為は、東大の教職員就業規則にある「大学法人の名誉又は信用を著しく傷つけた場合」「その他この規則及び大学法人の諸規則によって遵守すべき事項に違反し、又は前各号に準ずる不都合な行為があった場合」に該当するという。懲戒には戒告から懲戒解雇まで6段階存在し、停職(最長6カ月)は3番目に重い処分となる。処分の重さがどのように決定されたかについて、本部広報課は本紙の取材に対し「教員懲戒委員会で総合的に判断した」と回答した。

 

 行為の詳細や被害者に関する情報については、被害者のプライバシーを侵害したり、被害者に二次被害を与えたりする恐れがあるため、公表されなかった。本部広報課によれば、今後は学内のハラスメント相談所による研修会などを通じて、再発防止に努める予定だという。

 

 同日、宮園浩平理事・副学長は文書で「本学教員としてあるまじき行為であり、かかる行為は決して許されるものではなく、厳正な処分をいたしました。大学として、このことを厳粛に受け止め、今後このようなことがおこらないよう、再発防止にあたっていく所存です」と所感を表明した。

 

【記事修正】2020年2月6日19:43 一部文言を修正しました。

タグから記事を検索


東京大学新聞社からのお知らせ


recruit

   
           
                             
TOPに戻る